小樽文学館

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特別展「小樽高商・商大ゆかりの文人経済学者たち・大熊信行・早川三代治・大西猪之介」

大熊信行・早川三代治・大西猪之介はいずれも小樽高商・商大の教壇に立ったことのある経済学者であり、商品学や商業学や簿記学など実務的な科目をカリキュラムの中心とする学校にあって、学問としての経済学の基礎的な理論や方法の確立に努め、大きな業績を残しました。 それだけではなく、大熊信行は歌人としても活躍する一方、文学の経済学とも言うべきユニークな学問をおこし、現在高く評価されています。早川三代治は『土と人』五部作の大著でよく知られていますが、ドイツ留学時代に想を得た戯曲や詩の領域でも活躍しています。大西猪之介は大正11年に亡くなり、その才能を十分に開花させることはできませんでしたが、『伊太利亜の旅』で文化論的紀行文という新領域を開きました。 小樽商科大学開学百年にちなみ、狭い経済学の範疇にとどまらず、文学・芸術を含めた広い視野に立ち、青年たちに強い影響を与えた文人経済学者に新たな光を当てる特別展。