特別展「詩人と美術 瀧口修造のシュルレアリスム展」
瀧口修造(1903~1979)は、戦前からシュルレアリスムの紹介者として歴史的な存在であると同時に、詩作、造形美術の実践にあたったシュルレアリストとして今なお注目される存在です。 瀧口の批評の眼、思想は、1958年生涯最初で最後のヨーロッパ旅行において一つの転換点を迎えたと言われていますが、本展ではその1958年の旅行を糸口に、シュルレアリスムに至る精神形成がなされた青年期の小樽時代から、やがてアンドレ・ブルトンの著作に衝撃を受けて西洋美術へと分け入った半生をたどります。 瀧口が詩から西洋美術へとしだいに関心を移すなかで、どのような批評精神を持っていったのかを可能な限り実作品によって展覧し、これまで紹介されることのなかった新たな側面を探るとともに、未だ詳らかではない瀧口の小樽時代を検証し、そこからシュルレアリストとしての瀧口の生涯と業績の俯瞰を試みます。
会期:2013年5月18日(土)~6月30日(日)
▶入館料
一般:1,000円、高校生・市内高齢者:800円、中学生以下無料
▶前売券
一般:800円、高校生・市内高齢者:400円
特別展関連イベント
講演会「瀧口修造のヨーロッパ紀行」
日時:5月 18日 (土) 14:00 ~ 15:30
場所:市立小樽文学館・美術館1階研修室
講師:吉増剛造氏(詩人)
定員:50名 ※定員に達したため申込は締切りました。
ピアノコンサート~武満徹作品を中心に~
日時:5月 25日 (土) 15:00 ~ 16:00
場所:市立小樽美術館2階展示室
演奏:丸山和範氏(作曲家、国立音楽大学准教授)
定員:40名、要入館料
講演会「瀧口修造・小樽・シュルレアリスム」
日時:6月 1日 (土) 17:00 ~ 18:30
場所:市立小樽文学館
講師:巖谷國士氏(美術評論家・明治学院大学名誉教授)
定員:80名、要入館料
講演会「シュルレアリスムの謎をひも解く」
日時:6月 8日 (土) 14:00 ~ 15:30
場所:市立小樽文学館・美術館1階研修室
講師:村松和明氏(岡崎市美術博物館学芸員)
定員:50名
文学講座「近代詩を楽しむ―『うた』と『詩』と『詞』 第1回 大正のアヴァンギャルド詩」
日時:6月 15日 (土) 14:00 ~ 15:30
場所:市立小樽文学館・美術館1階研修室
講師:亀井秀雄文学館館長
瀧口修造講演(録音)「美について」
日時:6月 22日 (土) 14:00 ~ 15:00
場所:市立小樽文学館・美術館1階研修室
内容:瀧口修造が昭和37年母校の高校で生徒たちに行った貴重な記録を解説付きで紹介
<お申込み> 電話/FAX 0134-32-2388