大野百合子(1908-1938)は余市町生まれ。庁立小樽高等女学校に入学したが、病のため退学。上京して洋裁手芸を習得し、1926年、小樽裁縫女学院を創立。1931(昭和6)年より『河』(更科源藏、難波田龍起らが同人)に加わる。夫とともに満州へ渡るが病を得て30歳で死去した。遺稿詩集『雪はただ白く降りて』(昭和14)がある。詩は平明はがら純粋で優しい感性に満たされており、高田光太郎らに絶賛された。昭和初期、職業婦人として優れた業績を成しながら、無垢な詩精神を守り抜いた女性詩人の生涯と作品を展示する。
休館日:月曜日、11月4日(金)、24日(木)
入館料:一般300円、高校生・市内高齢者150円、中学生以下無料
※身体障がい者手帳、精神障がい者福祉手帳、療育手帳をお持ちの方とその介助者は無料で御覧いただけます。
講師:高山美香(イラストレーター)、亀井志乃(小樽文学館主幹学芸員)
場所:文学館展示室
要入館料