特別展 小樽・博覧会の時代
開館時間:午前9時30分~午後5時 入場料:一般200円 小・中学生50円
特別展 小樽・博覧会の時代
小樽では、これまで五回、次のような博覧会が開かれている。
大正七年(一九一八年) 開道五十年記念北海道博覧会第三会場・小樽水族館
昭和六年(一九三一年) 拓殖博覧会・小樽海港博覧会
昭和十二年(一九三七年)北海道大博覧会
昭和三三年(一九五八年)北海道大博覧会・小樽会場
昭和五九年(一九八四年)‘84小樽博覧会―新しい海のある生活都市へ―
人口十五万前後の、都道府県「庁」の所在地ではない都市で、これだけの回数の博覧会を開いたのは、全国でも異例のことに属するだろう。
理由の一つに、札幌との地理的な近接性を挙げることができる。札幌を主会場とする博覧会と連動する形で、小樽がその海港・水産部門を受け持ってきたからである。
しかし、昭和六年の小樽海港博覧会は、道外向けには拓殖博覧会・第三会場と銘打っていたが、小樽市と小樽商工会議所が共催した、独自の博覧会であり、七月十一日にオープンしている。札幌の拓殖博覧会の開会は四日後の、七月十五日だった。
また、昭和十二年の北海道大博覧会は、小樽市主催の、自立した博覧会であり、北海道館、拓殖館、小樽館、専売館、海洋館、国防館などの他、樺太館、朝鮮館、台湾館、満州国館を設置する、大規模なものであった。
今回の展示は、主に、市民の記憶から薄れつつある、戦前の博覧会に焦点を合わせて、「小樽の物語」を再構成しようという試みである。